上手な奨学金の利用を

専門学校に入学するときには、少なくとも初年度に100万円近くの金額が必要になります。

それに加えて毎日の生活費は当然かかってきますし、一人暮らしをするとなった場合には毎月の家賃に加えて引越し費用や敷金礼金といった金額も重くのしかかってきてしまいます。

充分に預貯金を備えてから進学を目指すということならいいのですが、なかなかそういうわけにはいかないものでしょう。

そういう場合に便利に利用をできるのが奨学金の制度です。

日本における奨学金の制度は日本学生支援機構が主催して行っているものが最も知られています。

日本学生支援機構への奨学金の申し込みをするためには、その家庭の収入や学力基準などいくつかの条件がありますが、その基準を満たすことができれば必要な金額を振込で受け取ることができるようになります。

奨学金には第一種奨学金と第二種奨学金があり、第一種奨学金の場合には無利子で借り入れができますが、第二種奨学金の場合には年利3%を上限とする金利がかかってきます。

第一種・第二種は併用することもできますが、利子は長期になるとかなり重い負担となってくるので、できるだけ最低限の金額のみの借り入れで抑えておくようにしましょう。

学生支援機構以外にもある奨学金制度

日本学生支援機構以外にも、その学校のある自治体主催の奨学金もあります。

日本学生支援機構の奨学金は、全国一律に収入や成績について基準が決められているので、全国それぞれの地域においては実情に合わなかったり、不利な状況になったりします。

しかし自治体が主催する奨学金なら、地域の平均給与など実態にあった貸付をしてもらえるので返済しやすい金額を受け取ることができます。

ほとんどの場合は無利子ですが中には金利のかかる制度もあるので、利用前にはしっかりと確認をしておくようにしましょう。

それと案外見落とされがちなのが、もし何らかの事情で専門学校を中退してしまった場合です。

中途解約の条件はまた利用をする制度によって異なるので、まずは利用方法についての書類をしっかり読みこんでみましょう。